本展覧会の作品数は276点に及びます。 一点一点はどれもカルティエの歴史を辿るうえで重要な作品であると同時に、その作品にたずさわった人々の魂が宿っています。本展覧会では、作品のもつ物語性に焦点をあててゆきます。中でも、吉岡氏の琴線に触れた煌めく物語性に溢れる50点を展覧会の中心に据えることとしました。
例えば、悠久のインドの旅へと心を誘う豪奢なマハラジャのネックレス、メキシコの国民的女優として愛されたマリア・フェリックスのクロコダイルネックレス、30年代のファッションを牽引したデイジー・フェロウズの色石鮮やかなネックレス、王冠を捨てた恋として知られるウインザー公爵夫妻が愛したパンテールのブローチ etc…ここに書き記してゆくだけでも、物語を彷彿させ、心を躍動させる代表的な作品ばかりです。 |
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1847年の創業以来の貴重な作品を所蔵するカルティエコレクションは、1983年に上梓された『カルティエ ロイヤル・ジュエラー創造の歴史』をきっかけにはじまりました。著名な宝飾研究家、故ハンス・ナーデルホッファーが執筆した本書は、カルティエが過去何十年にもわたり、時代の世相を反映する革新的なスタイルを築いてきたことを明らかにしています。カルティエは、同書が記すメゾンの初期のクリエイションの歴史的重要性をあらためて認識し、過去の貴重な作品を蒐集ことを決意しました。コレクションが、その創造的な歴史を立証すると考えたのです。以来、当時キュレーターに任命された故エリック・ヌスバウムのもと、カルティエは個人や、あるいはオークションをとおして数多くの作品を収集し、現在所蔵する数は1360点を超えるまでに至りました。その内容は、ジュエリーをはじめ時計、アクセサリーなど意匠を凝らしたもの、機能性に優れた品などさまざまな作品から成り立ち、幅広いヴァリエーションを形成しています。
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開催概要 | |
名 称 | 日仏交流150周年記念 特別展「Story of…」カルティエ クリエイション ~めぐり逢う美の記憶 |
開催期間 | 2009年3月28日(土)~5月31日(日) |
会 場 | 東京国立博物館 表慶館 (上野公園) 〒110-8712 東京都台東区上野公園 13-9 |
開館時間 《開館時間延長》 |
午前9時30分~午後6時(入館は表慶館閉館の30分前まで) (ただし、会期中の金・土・日・祝・休日は午後8時まで開館) |
休 館 日 | 月曜日(ただし、5月4日(月・祝)、5月7日(木)は開館します。 |
入 館 料 | 一般1400円(1200円/1100円)、大学生・高校生800円(600円/500円) 中学生以下無料 ※( )内は前売り/20名以上の団体料金 ※障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。 |
主 催 | 東京国立博物館、日本経済新聞社 |
特別協力 | カルティエ |
監 修 | 吉岡 徳仁(デザイナー) |
後 援 | フランス大使館 |
協 賛 | エグゼクインターナショナル、JTB法人東京、セントラル硝子、大日本印刷、 マックスレイ、山元、ライジングサンセキュリティーサービス |
お問合せ | ハローダイヤル:03-5777-8600 展覧会ホームページ:www.storyof.jp |