東京国立博物館では2007年1月23日より日本初、マーオリ美術の大規模展覧会を開催します。
南太平洋に浮かぶニュージーランドに、1000年前から暮らすマーオリ人。彼らの先祖は、すぐれた航海技術で太平洋の大海原を征服し、猛獣のいない豊饒の楽園アオテアロア(ニュージーランドのマーオリ名)にたどり着きました。太平洋の先祖たちの伝統から独自に発展したのがマーオリ美術です。
マーオリのイウィ(部族)は、彼らを運んできたワカ(カヌー)、食料や貴重品を入れるパータカ(高床倉庫)、そして儀式や集会の場になるファレヌイ(集会所)を、アイデンティティの象徴としました。武勇を重んじてさまざまな武器を持ち、ニュージーランド南島で産出するポウナム(軟玉)の美しい緑の輝きを愛した彼らは、飛ぶことを忘れた美しい鳥の羽を利用して、さまざまなカフ(外套)を編み、首長を飾りました。
すぐれた木彫には神や先祖の姿を刻み、イウィの絆を表現しています。マーオリ人は金属を利用しませんでしたが、人物像の眼の表現にアワビの殻の真珠層を用いるなど、独自の工夫がこらされました。
マーオリ文化を約120件の名品で体感できることでしょう。
「作品はいずれもニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ所蔵」
ヘイ・ツィキ(人間形ペンダント)
首をかしげて目を見開き、舌を出した姿がユーモラスなツィキは、マーオリ美術の定番キャラ。
眼にはやはりアワビの殻の真珠層が用いられています。
ネックレス
ホホジロザメの歯を加工した希少な品。きれいに並ぶよう根元が細工されています。
ホホジロザメは海の神タガロアの子孫として、強さ、速さ、獰猛さのゆえに畏敬されています。
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会 期 2007年1月23日(火)~3月18日(日)
会 場 東京国立博物館 平成館 特別展示室第1・2 室 (上野公園)
開館時間 9:30~17:00 (入館は閉館の30分前まで)
休館日 月曜日(ただし2007年2月12日(月・休)は開館、翌13日(火)は休館。)
観覧料金 平常料金でご観覧いただけます。
一般600円(500円)、大学生400円(300円)
高校生以下、満70歳以上の方は無料
* ( )内は20名以上の団体料金
* 障害者とその介護者一名は無料です。入館の際に障害者手帳などをご提示ください。
* 東京国立博物館キャンパスメンバーズ会員の学生の方は、無料です。正門観覧券売場(窓口)にて、キャンパスメンバーズ会員の学生であることを申し出、学生証をご提示下さい。
交 通 JR上野駅公園口・鶯谷駅より徒歩10分
東京メトロ銀座線・日比谷線 上野駅 、千代田線 根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
主 催 東京国立博物館、ニュージーランド国立博物館テ・パパ・トンガレワ
後 援 ニュージーランド大使館、ニュージーランド政府観光局(http://www.newzealand.com/)
協 賛 トヨタ輸送株式会社、トヨフジ海運株式会社
協 力 ニュージーランド航空(http://www.airnewzealand.com/)、松下電工株式会社
お問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)