慶應義塾創立150年記念「未来をひらく福澤諭吉展」
本展は、福澤諭吉の思考と活動の輪のひろがりを、第1部から第6部へと、関連するさまざまな資料に即して紹介します。
まず、福澤自身の個人の生活を紹介し、ついで家族の交わりや市民同士の交際の場の確立へ、そして慶應義塾における教育活動、近代社会の実業発展にむけた貢献へ、さらに公共分野での先進的な取り組み、また国際社会への提言へと展示を進めます。第7部は、福澤の門下生たちが収集した美術コレクションを中心に、絵画や工芸の優品を展観します。
なお、福澤が慶應義塾の原点となる理念を述べた「山口良蔵宛書簡」を本展覧会にて初公開します。
まず、福澤自身の個人の生活を紹介し、ついで家族の交わりや市民同士の交際の場の確立へ、そして慶應義塾における教育活動、近代社会の実業発展にむけた貢献へ、さらに公共分野での先進的な取り組み、また国際社会への提言へと展示を進めます。第7部は、福澤の門下生たちが収集した美術コレクションを中心に、絵画や工芸の優品を展観します。
なお、福澤が慶應義塾の原点となる理念を述べた「山口良蔵宛書簡」を本展覧会にて初公開します。
「身体」をすべての基本と考えた福澤。
その身体観にそって日常生活を再現。 独立した個人の基盤として「身体」を重視した福澤は、居合い・米つき・散歩を日課とし、家族団欒をこよなく愛した生活人でした。この思想の巨人を、一人の生き生きした日常の姿でとらえ、散歩の際の携行品や家族写真をはじめとする日常愛用の諸資料から、等身大で再現します。
明治25年(1892) ブロンズ
慶應義塾志木高等学校 日本近代彫刻の先駆者大熊氏広による、福澤本人を前にして制作された唯一の彫刻。しかし自らが偶像視されるのを嫌った福澤自身が蔵にしまいこみ、はからずも第二次世界大戦中の供出を免れた。 |
男女、家族、そして市民の交わり。
新しい社会をつくる「人間交際 (society)」の構想をあとづけます。 「独立して孤立せず」。独立した個人はいかに社会を形成するのか──男女間、家族、そして「社中」、「塾」の創成にもとづく市民的な社交。福澤の描いた個と個の交際、「人間交際(Society)」の思想と実践を紹介します。
明治33年(1900)
慶應義塾福澤研究センター 福澤は封建的な男女観の打破を生涯を通じて唱えた。明治の時代に夫婦での肖像写真は珍しい。 |
「独立自尊」の個人を育てるための教育活動を、福澤自身の知の形成とともに紹介。
独立自尊の個人の育成を望んだ福澤の教育活動。自身の知の形成と慶應義塾におけるその展開が、150年の歴史を語るさまざまな展示品から、よみがえります。福澤は知性とともに気品の涵養をめざす学塾教育を実践し、格式を嫌い、型破りな自由さを貫きました。「僕は学校の先生にあらず」と断じ、生徒と教員とをいわば対等にとらえる書簡などからその独創性を示すとともに、現在の慶應義塾における研究・教育の先端的試みの一部も紹介します。
明治36年(1903)
慶應義塾福澤研究センター 明治36年(1903)に開始され、日本中を熱狂させた早慶野球戦。そのきっかけを作った早稲田大学野球部から慶應義塾野球部への挑戦状。 |
一国の独立の基礎として奨励した「実業」世界。門下生の地方での奮闘にも光をあてます。
福澤は、官尊民卑の封建的思想を打ち破り、一国の独立の基礎に、実業への挑戦をおきました。いまだ尚武立国を旨とする時代に、あえて異例な「尚商立国」を掲げ、商=ビジネスの役割を説いて多数の経済人を輩出し、「福澤山脈」を築きました。とりわけ本展では、福澤の教えを受けた者たちが都市部での起業のみならず、日本の隅々まで挑戦の裾野を広げた事実に注目し、従来、あまり語られなかった「もう一つの福澤山脈」にも光をあてます。 |
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明治23年(1890)
慶應義塾図書館 明治23年(1890)、『時事新報』紙上に発表された福澤の論文。官尊民卑を脱して経済人を尊ぶ必要を論じると同時に、彼らに「独立自尊」の気品を求める。慶應義塾のモットーともいえるこの語は、ここで初めて使用された。 |
演説の創始、『時事新報』の発行など、福澤の新しいメディアをとおした活動を解明。
国と個人はいかなる関係にあるべきか。「公」と「民」の対立・協調は現代社会も直面する課題ですが、福澤は議会制の発展を希求しつつ、他方で明治政府の権威主義には徹底して容赦ない批判を加えました。同時に「公」と「民」をつなぐ新しいメディア、つまり「演説会」を創始し、中立的な日刊新聞『時事新報』を創刊しました。民の立場を貫きつつ、「公共」メディアの改革者であった福澤の活動を浮き彫りにします。
昭和12年(1937)
油彩・カンヴァス 慶應義塾塾監局 コミュニケーション手段としての「演説」を日本において創始した福澤。その演説姿を描く。 |
海外体験やアジアへの視点など、国際社会との取り組みを検証します。
福澤は近代世界の中の日本をどのようにとらえ、何を発言し、それは今日のわれわれにいかなる課題を残しているのでしょうか。アジアへの視点、そして彼がやり残した課題を問い直します。福澤の海外体験を検証しつつ、異文化への幅広い視野など、グローバリズムの現代からみても示唆深い彼の国際社会にむけた提言をあとづけます。 |
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江戸時代 万延元年(1860)
慶應義塾福澤研究センター 初めての外遊で訪れたサンフランシスコで、写真屋の娘と写した有名な写真。女性と写っているだけでなく、刀をはずし着流しで撮っているのも珍しい。 |
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1455年頃
慶應義塾図書館 活版印刷を発明しメディア革命をもたらしたグーテンベルクによる印刷本聖書で世界に48セット現存するうちの一つ。様々なメディアを通して思想を世に説いた福澤も、若き日にロシアでグーテンベルク聖書を見ている。 |
福澤に学んだ経済人が収集した美術コレクションのほか、慶應義塾ゆかりの名品を展示。
福澤諭吉は、実学を国の基礎として重んじる一方、「国光は美術に発す」との言葉を残しているように、近代の人間社会に果たす芸術や文化の役割をよく認識していました。そして、門下生たちは実業の世界にあって文化的な交際を大切にしました。本展では、福澤諭吉に教えを受けた門下生らが収集した美術コレクションの名品を展示します。また、国宝〈秋草文壺〉など、慶應義塾所蔵の貴重な作品の展観も行います。
平安時代(12世紀) 渥美
神奈川県川崎市幸区南加瀬出土 慶應義塾 国宝 神奈川県川崎市で発見された渥美窯の壺。草花の優美な線刻表現は、王朝貴族の美意識に通ずる。 |
開催概要 | |
展覧会名 | 慶應義塾創立150年記念 未来をひらく福澤諭吉展 Fukuzawa Yukichi:Living the Future |
会 期 | 2009年1月10日(土)〜3月8日(日) |
会 場 | 東京国立博物館 表慶館(〒110-8712東京都台東区上野公園13-9) |
開館時間 | 9:30〜17:00(入館は閉館の30分前まで) |
休 館 日 | 毎週月曜日(ただし、月曜日が祝日の場合は開館、翌火曜日休館) |
入 館 料 | ○一 般/当日:1,200円、前売:1,000円、団体:900円 ○大学生/当日:1,000円、前売:800円、団体:700円 ○高校生/当日:800円、前売:600円、団体:500円 ※料金は消費税込み。団体は20名以上。 ※中学生以下無料。 ※障害者とその介護者1名は無料(入館の際に、障害者手帳などをご提示ください)。 |
主 催 | 東京国立博物館、慶應義塾、フジサンケイグループ(主管:産経新聞社) |
協 賛 | 鹿島建設、損害保険ジャパン、大王製紙、大日本印刷、大和証券グループ、トヨタ自動車、久光製薬、JR東日本 |
お問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) 東京国立博物館 未来をひらく福澤諭吉展 展覧会サイト |
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◎応募日程
応募期間:2008年10月23日〜2008年12月09日
応募締切:2008年12月09日
当選発表:2008年12月12日(メール及び当選者発表ページにて発表します)
※お申込み頂いた方全員へ抽選結果のメールを配信いたします。
◎重複のご応募の注意
ご応募いただいたメールアドレスを元に重複しているメールアドレスは抽選時に削除し抽選を行います。なお、ご家族、会社、団体様のそれぞれ個人の応募はメールアカウントを変更してお申込ください。1メールアカウント1名様と判断させていただきます。ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
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