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東京都美術館 8/1〜10/4
トリノ・エジプト展─イタリアが愛した美の遺産─
内覧会の様子はコチラです

トリノ・エジプト博物館とは

イタリアの北西部に位置するトリノ市は人口90万人のイタリア第4の都市で、1861年には近代イタリア統一後の最初の首都が置かれるなど、政治や文化の中心地のひとつでした。その中心部に位置するトリノ・エジプト博物館は、カイロ・エジプト博物館、ロンドン・大英博物館、パリ・ルーヴル美術館、ベルリン・エジプト博物館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館などとともに、古代エジプトの重要な作品を見られる質・量ともに優れた博物館として知られています。

トリノ・エジプト博物館には、約33,000点のコレクションが収蔵され、約6,500点が展示・公開されています。

本展では、トリノ・エジプト博物館の所蔵コレクションを日本で初めて公開。同館が所蔵する3万数千点の所蔵作品の中から、大型彫像やミイラ、彩色木棺、石碑、パピルス、アクセサリーなど、目玉作品約120点を選りすぐって紹介いたします。
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〈オシリス神をかたどった王の巨像頭部〉

新王国第18王朝時代、トトメス1世治世(前1504〜前1492年頃)と推定
高さ:144cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

上エジプトの白冠を被った頭部は、冥界の神オシリスの立像の一部である。この像は、トトメス1世時代のものである。トトメス1世は、カルナク神殿※の第4塔門と第5塔門の間にある列柱室に沿って、これらの像を立てたことで知られている。
※テーベ東岸にあるアメン神の聖地に建てられた古代エジプト最大級の神殿
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〈イビの石製人型棺の蓋〉

末期王朝時代、第26王朝、プサメティク1世治世(前664〜前610年頃)
長さ:197cm、幅:62cm、高さ:24cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

カルナクのアメン神殿の財宝を監督していた役人イビの人型棺の蓋。王でない者としては非常に立派な墓をテーベ西岸に築いた。棺の蓋はベケン石(閃緑(せんりょく)砂岩、変形閃緑岩)と呼ばれる金属光沢のある石材から作られている。イビは、長い鬘(かつら)を被り、死者を表す編み込んだ巻き毛の付け髭(ひげ)を付けている。布に包まれ、中から手を出して、死者の体が永続するための護符であるジェド柱を持っている。
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〈ライオン頭のセクメト女神座像〉

新王国第18王朝時代、アメンヘテプ3世治世(前1388〜前1351年頃)
高さ:253cm、幅:61cm、奥行き:116cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

セクメト女神は、頭上に太陽日輪を戴くライオン頭の女神で、プタハ神の妻である。仇を討つ好戦的な女神とみなされていた。テーベがエジプトの都となったため、神官たちはテーベの主神アメンの妻であるムウト女神に、力強く人気のあったメンフィスのセクメト女神を同化させ、数多くの新しい形のセクメト像がテーベに作られた。
 
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〈アメンヘテプ1世座像〉

新王国第19王朝時代(前1292〜前1186年頃)
高さ:65cm、幅:27cm、奥行き:40cm
トリノ・エジプト博物館蔵

第18王朝のアメンへテプ1世は、その芸術に対する功績で人々の記憶に残った王である。死後に神格化され、王墓の造営を手がけた職人の村ディール・アル=マディーナの住人から予言の力のある神として信仰された。彼の彫像は祭礼の行列で担がれ、練り歩かれた。
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〈アメン・ラー神の牡羊の頭部を捧げるペンシェナブの像〉

新王国第19王朝時代(前1292〜前1186年頃)
高さ:63cm、幅:20cm、奥行き:47cm
トリノ・エジプト博物館蔵

ペンシェナブは、テーベ西岸の職人の村ディール・アル=マディーナに住んでいたラメセス2世時代の役人であり、アメン・ラー神に対して、牡羊の頭を載せた祭壇を捧げている。彼の右肩にはアメン神が、そして左肩には、職人の村のパトロンである神格化されたイアフメス・ネフェルトイリ王妃の姿が描かれている。
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〈タバクエンコンスの人型棺〉

第3中間期、第21王朝(前990〜前970年頃)
長さ:182cm、幅:54cm、高さ35cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

この彩色木棺の所有者は、アメン・ラー神の歌い手の称号を持つ、タバクエンコンス夫人である。死者は、編み込んだ長い鬘(かつら)を被り、再生の象徴であるロータスの蕾(つぼみ)の帯状冠とロゼット文様のついた耳飾りをしている。木棺の表面には、隙間なく祭礼や神々の図像が描かれている。
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〈ウアフイブラーのカノポス容器〉

末期王朝時代、第26王朝(前664〜前525年頃)
高さ:37cm、径:15cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

これらのアラバスター製カノポス容器は、第26王朝のウアフイブラーのものである。容器には、ミイラ作りの際に摘出された内臓が納められていた。イムセティ神は人間の姿で肝臓を、ハピ神はヒヒの姿で肺を、そしてドゥアムウトエフ神はジャッカルの姿で胃を、ケベフセヌウエフ神はハヤブサの姿で腸をそれぞれ守っていた。
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〈葬送用模型船〉

中王国第12〜13王朝(前1976〜前1646年頃)
長さ:168cm、幅:26cm、高さ:61cm
トリノ・エジプト博物館蔵 西川よしえ撮影

エジプトにおける最も重要で唯一の交通の手段は船であった。この模型船は、魔法の力で、アビュドスにあるオシリス神の聖地へと死者を運ぶ船である。甲板には漕ぎ人が座り、まるで本当に船を漕いでいるようである。手に穴が開いていることから、現在では消失しているが、元来はミニチュアのオールを持っていたと考えられる。
開催概要
名  称 トリノ・エジプト展
─イタリアが愛した美の遺産─
会  期 2009年8月1日(土)〜10月4日(日)
会  場 東京都美術館 企画展示室
〒110-0007 東京都台東区上野公園8-36
開室時間 午前9時〜午後5時 / 8月の金曜日(8/7・14・21・28)は、午後8時まで開室
(入室は閉室の30分前まで)
休 室 日 月曜日(ただし9月21日(月)は開室)
観 覧 料
   一 般  学 生  高校生  65歳以上 
当 日
前売
1,500円
1,300円
1,200円
1,000円
700円
500円
800円
600円
※前売は2009年5月30日から7月31日まで。
※中学生以下は無料。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(1名まで)は無料。
※いずれも、証明できるものをご持参ください。
お問合せ ハローダイヤル TEL:03-5777-8600
主  催 東京都美術館、朝日新聞社、東映、フジテレビジョン
出品協力 トリノ・古代エジプト博物館財団
後  援 文化庁、イタリア大使館、TOKYO FM、文化放送、ニッポン放送
協  賛 大塚製薬、大日本印刷
協  力 ニッセイ同和損害保険、日本通運、日本貨物航空
公式サイト 東京都美術館
展覧会公式HP
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  コメント:古代の神秘に迫りたい。


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応募期間2009年7月4日(土)〜2009年8月16日(日)
当選発表2009年8月19日(水)

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※お申込み頂いた方全員へ抽選結果のメールを配信いたします。


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