Japanese Beauty もっとかわいく!女らしく展 明治時代〜大正時代の女子力の現れ、ハンドメイドの着物たち。 5〜6歳頃から針と糸を持たされた娘たちが自分の嫁入りに備えて、麻布に木綿糸で一目一目刺し始めた津軽刺し子。祭礼や町行きに見事な刺し子の晴れ着を着ることは女性たちの誇りであり、全面に施された刺し子は娘たちの技を競うもの、美しくありたいと願う心の発露であった。 気が遠くなるほど精緻な刺し子は、模様が詰まって織物のような雰囲気すら漂わせている。 これら刺し子の柄は身近な動植物を図案化して幾何学模様にしたものが多い。糸目を拾うという絶対的な制約から各々の模様は菱型であるが、どこにどの模様を刺すか?どの柄を連結させるか?などは個々の女性が自由な感性で配置しており、個性を発揮したパターンにおしゃれ心がうかがえる。 若いうちは紺と白の鮮やかなコントラストのものをパーティーウェア(晴れ着)として着て、年をとると染め直して模様を抑えたものを日常使いに着るのが粋だった。染め替えるごとに藍が濃くなるので、年輩の人ほど黒に近い色を身に付けた。それをアバこぎんと呼んだ。アバとは年老いた人のことだが、白い刺し子が濃紺に染まると「華がかかった」という表現で喜び、一枚の刺し子着物を30〜50年の間大切に着続けた。 麻は現在でこそ高級品のイメージだが、寒冷地で綿花が育たない青森の農民の衣類に使われた麻布は、上布の苧麻(からむし)ではなく繊維の太い大麻(おおあさ)で、蚊帳のように目が粗くごわごわしたものだった。 しかし麻布は、洗いや染め直しを繰り返すうちに刺しの目が詰まって生地に溶け込み、どんどん柔らかな肌触りになる。目が詰まった麻布は、夏は汗を吸いやすく冬は風を通さず暖かくなるので、着れば着るほど真価を発揮し大切に使われ続けた。繰り返された補修・染織から、身に着けていた女性やその家の歴史までが読み取れる思いにかられる。 豊かではない暮らしの中、手に入るものを最大限工夫して「もっとかわいく!女らしく」と願った気持ちが、これら美しい刺し子着物に残されている。「普通の女の子」のハンドメイドの着物に込められた技術と想いをご覧ください。 |
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------- 開催概要 ------- | |
名 称 | Japanese Beauty 「もっとかわいく!女らしく」展 |
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会 場 | アミューズミュージアム (〒111-0032 東京都台東区浅草 2丁目34番3号) |
会 期 | 2011年4月8日(金)〜10月10日(月) |
開館時間 | 10:00〜18:00(最終入館は閉館30分前まで) |
休 館 日 | 毎週月曜日(月曜祝日の場合は翌日休館) |
観 覧 料 |
一 般:1000円 大学生・高校生:800円 中学生・小学生:500円 ※未就学児童無料 ※一般団体料金は15名以上で800円 ※身体障害者手帳等をお持ちの方とその付き添いの方(1名まで)は500円 |
問 合 せ | 03(5806)1181 |
ホームページ | アミューズミュージアム / 展覧会公式ページ |
《 招待券プレゼント第二2弾 》
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コメント:今度は当たりますように。祈
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