2015年3月3日(火)〜 5月31日(日)
国立西洋美術館(東京 上野)
グエルチーノ 《 聖フランチェスコの法悦 》 1620年 油彩/カンヴァス チェント、ファーヴァ・コレクション |
ルドヴィコ・カラッチ 《 聖家族と聖フランチェスコ、注文主たち 》 1591年 油彩/カンヴァス チェント市立絵画館 |
グイド・レーニ 《 巫女 》 1635-36年 油彩/カンヴァス ボローニャ国立絵画館 |
グエルチーノ 《 聖イレネに介抱される聖セバスティアヌス 》 1619年 油彩/カンヴァス ボローニャ国立絵画館 |
グエルチーノ 《 聖母被昇天 》 1622年頃 油彩/カンヴァス チェント、サンティッシモ・ロザリオ聖堂 |
グエルチーノ 《 聖母のもとに現れる復活したキリスト 》 1628-30年 油彩/カンヴァス チェント市立絵画館 |
《 開催趣旨 》グエルチーノ (1591-1666年) はイタリア・バロック美術を代表する画家として知られます。カラヴァッジョやカラッチ一族によって幕が開けられたバロック美術を発展させました。一方、彼はアカデミックな画法の基礎を築いた一人でもあり、かつてはイタリア美術史における最も著名な画家に数えられました。19世紀半ば、美術が新たな価値観を表現し始めると、否定され忘れられてしまいましたが、20世紀半ば以降、再評価の試みが続けられており、特に近年ではイタリアを中心に、大きな展覧会がいくつも開催されています。国立西洋美術館もグエルチーノの油彩画を1点所蔵していますが、今回はこの知られざる画家の全貌を、約40点の油彩画によってお見せします。わが国初のグエルチーノ展です。 出品作品の多くはチェント市立絵画館からお借りします。実はチェントは2012年5月に地震に襲われ、大きな被害を受けました。絵画館はいまもって閉館したままで、復旧のめども立っていません。本展は震災復興事業でもあり、収益の一部は絵画館の復興に充てられます。 《 知られざる画家グエルチーノ 》グエルチーノ(本名ジョヴァンニ・フランチェスコ・バルビエーリ)はボローニャ近郊の小都市チェントに生まれ、ローマに一年半ほど滞在したほかは、生涯をチェントとボローニャで過ごしました。17世紀のボローニャはイタリア美術の中心地のひとつであり、「ボローニャ派」と呼ばれる画家たちが活動しました。グエルチーノはその代表的な存在です。 彼はボローニャのカラッチ一族やフェッラーラの美術を参考に、ほぼ独学で絵画を学びました。初期の作品はドラマチックな明暗と色彩、それに力強い自然主義を見せますが、ローマ滞在(1621‐23年)を境に、落ち着きのある構図と、理想的で明快な形態を持つようになっていきます。 彼はチェントとボローニャを主な拠点として、多くの君主や有力貴族の注文にこたえました。またローマ滞在中は、教皇や枢機卿に依頼されてサン・ピエトロ寺院をはじめとする重要な建物のために作品を描きました。その名声はヨーロッパ中に届き、辞退したために実現しなかったものの、イギリス国王チャールズ1世およびフランス国王ルイ13世らからは、その宮廷に招聘されています。1629年にはイタリアを旅行中だったスペインの宮廷画家ベラスケスが、わざわざチェントにグエルチーノを訪問しました。 グエルチーノは歿後もイタリア美術を代表する画家として名声を保ち続けました。ゲーテは彼の作品を見るためにわざわざチェントを訪れ、その折の感動を『イタリア紀行』に詳細に記していますし、スタンダールもグエルチーノを高く評価する記述を多く残しています。 ※画像の転載・コピーは禁止いたします。 |
《 開催概要 》
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!【 応募に際しての注意事項 】を必ずご一読の上ご応募ください。
《 応募方法 》右記の応募用入力フォームに、 《 応募期間 》2015年1月30日(金)〜 2015年2月28日(土) 《 当選発表 》2015年3月2日(月) ※当選発表は、当選者発表ページにてニックネームで発表します。 《 個人情報保護について 》応募の際にご入力いただいた個人情報につきましては、弊社にて厳重に保管・管理し、その使用は、本プレゼント企画の賞品の抽選及び発送にのみ使用させていただきます。 |
プレゼントの応募期間は
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